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熊本地震から考える現代の耐震性

2018-08-10
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2018年6月に起きた大阪北部地震は、大阪やその周辺部にお住まいの方へ改めて地震への備えを考えさせられることとなりました。

瓦の割れや落下、内装クロスの割れなど当社周辺の枚方市でも多数の事例を耳にしました。

そこで今一度、住宅の耐震性について、熊本地震の検証結果から見ていきたいと思います。

 

熊本地震の被害状況から見る既存住宅

2016年4月に起きた熊本地震。

震度7の地震が時間差を経て2回にわたり発生したことは残念ながら多くの被害を生じさせてしまいました。

この熊本地震の被害状況を日本建築学会が調査をおこなう公表しておりますので、ご紹介します。

この調査から下記の点が注目されると思われます。

 

・1981年6月以前の建物、いわゆる旧耐震基準の時に建てられた建物の被害が大きい。

予想されたことではあるが、全壊率が50%近い被害をもたらしている。

 

・2000年以降の現在の基準で建てられた住宅の被害は小さく、全壊率は6%に留まる。

新しい住宅で被害を受けた住宅の多くは、接合部などに不具合がある建物だった。

 

現代の家づくりで耐震の問題点は?

上記を読んでいただくと、1981年6月以前に建てられた建物の被害が多かったとお伝えしました。

築年数でいうと35年以上経過している古い建物だと言えます。

但し、ここで注意していただきたいのは「現代の家も築年数が建てば耐震性が下がるのか」という問題です。

この問題の答えとして言えることは、「一概にはそうとは言えない」のです。

 

熊本地震で倒壊した多くの1981年6月以前の建物は、新築として「建った当時から耐震性が低い建物」だったからです。

現代の住宅は金物や耐力壁の数や配置についても設計されており、古い建物と同じような考え方はできません。

 

但し、その前提条件としてとても重要なことがあります。

それは「木部の腐食がなければ単に築年数が経っただけで耐震性が下がるわけではない」ということです。

重要なのは「木部の腐食がなければ」です。

そう、木造住宅の耐震性や耐久性に「木部の腐食、いわゆる腐る」ということは、大敵です。

 

耐震性の高い木造住宅を建てるなら国産材であるべき

このように木造住宅にとって、耐震性を考えると、いかに木部が腐らない構造とするかが重要になってきます。

そういう意味では現代の家づくりの主流の材料となっている集成材は良いとは言えません。

腐りの原因である水や湿気などの水分の「呼吸性・調湿性」が劣ると考えられるからです。

集成材の多くは耐久性の低いホワイトウッドで作られていることが多く、「呼吸性・調湿性」も低いと私たちは考えます。

このホワイトウッドで建てた家が、果たして長持ちするのか?

「○○工法」や「特殊な金物工法」をしたとしても、そもそも構造の基礎となる「柱材や土台」にホワイトウッド集成材をつかっていたら、優秀な工法を取り入れていても意味がないと思うのです。

呼吸性に優れて、木部の腐りに強い木造住宅の実現のためには、集成材ではなく、天然の国産材で住宅を建てるべきだと考えます。