土地・建物の予算の出し方2

2.土地・建物の予算の出し方2
部屋の数と広さをどうするかによって
建てたい家の面積は、それぞれの部屋や玄関・収納などの数と広さで大きく異なってきます。
特に平屋住宅を建てるならば、
それは、2階建てに比べて平屋の家の方がより価格に直接的に影響を与えるため
平屋を検討している方は特に各種スペースや部屋の数と広さについて
十二分に考慮いただくことをオススメします。
というわけで、
今回はLDKや寝室などの部屋数と、それぞれの広さについて
お話ししてまいります。
まず、お話しの大前提となりますが、
2階建てではなく、平屋にするということは
全てのLDKや寝室などの部屋と収納は、1階と2階という風に上下階で分けることなく
同じ階に存在するということです。
つまり、平屋は2階建てに比べて
部屋も収納もまるまる無駄なく利用できるということになります。
なんせ2階建ての場合だと、
小さな子供たちは自分の部屋におもちゃや教科書などを片付けに行きませんし、
自分の部屋をわざわざ使うこともあまりないため
こども用のスペースを2階の子供部屋とは悦に1階に必要になります。
やはり部屋は兼用するのが一番。
将来の老後の寝室用のためだけでなく、こどもの一時的な遊び部屋や、親の介護など
これらを兼ね備えた部屋ですね。
では、これを前提として
部屋の数と広さを考えていきましょう。
まずは「客間」。
基本的には準備する必要はないでしょう。
年に数回のためだけに設ける部屋は無駄でしかありません。
どうしてもリビングと分けて必要な場合は、4.5-6帖あればいいでしょう。
続いて寝室。
寝室の広さを計算するにあたり必要な情報は、
ここに何をどのように置くのか、です。
つまり、布団を敷くのか、ベッドを置くのか?
ベッドを置く場合シングルなのか、ダブルなのか?
ベッド以外に置くものがあるのか?
といったことですね。
仮に、寝室は「寝るのみ」だとしたら
最低限の広さでいいでしょう。
シングルベッド2台もしくは
クイーンベッド1台であれば4.5帖〜6帖あれば十分。
セミダブル2台でも6帖あれば十分です。
ダブルベッド2台であれば6帖〜7.5帖もあれば充分だし、
3帖程度プラスして考えれば、すこしゆったりした主寝室となります。
続いて、子供部屋。
子供部屋に関しては一概に何帖と決める必要はありません。
子供の人数と年齢によってフレキシブルに考えましょう。
例えば、お子さんが2人で
もうこれ以上は考えてないのであれば、
部屋の広さをどうするかだけを考えればよいでしょう。
一般的には4.5帖あれば十分です。
いずれ出ていくことを考えると、そんなに大きな部屋にする必要はないかと思います。
他方、難しいのは
お子さんが3人以上いらっしゃる場合です。
人数分だけ部屋をつくれば、どうしても延床面積がどんどん伸びてコストアップにつながります。
まして、10年も利用したら子供部屋は空き部屋になることも多く悩ましいところです。
ゆえ、たくさんお子さんが3人以上いる場合は、
部屋の数と広さをコストとの兼ね合いを考えながら
柔軟に考えていただきたいと思っています。
仮に、お子さんが3人で、
一番上と一番下が6歳以上離れているとしたら
一番上が家から出ていくタイミングが
一番下が自分の部屋を欲しがるタイミングだと思うので、
あえて子供の人数分部屋をつくらずに2つだけに
しておくという考え方でもいいでしょう。
また、お子さんが3人でそれぞれの年齢が近く、
それぞれの部屋を設ける必要がある場合は、
3帖-3.5帖でもいいので、人数分部屋をつくっておいてあげる
といった感じですね。
いかがでしたか?
部屋に必要な広さをある程度把握していただけたでしょうか。
では次回は、
「収納」の広さについてからお伝えしていきたいと思いますので、
「どこにどんな収納がいるか?」ある程度考えておいてくださいね。