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土地・建物の予算の出し方4

2025-06-09

憧れの平屋住宅。

その平屋を建てるには、どのくらいの土地が必要なのか?

間取りにもよりますが、、大きなポイントとは、

「中庭」をつくるかどうか。

ここで一つ大きなポイントになります。

 

もし「中庭」がなければ、採光は南面から採ることになります。

リビングは当然に南面に面しており、

さらに建物の南面と道路との距離は防犯性やプライバシー性を考えれば、

一定の距離を取る必要があります。

 

ですので、とても広い土地が必要になります。

 

でも、もし「中庭」があったら、どうでしょうか?

 

必ずしも南面にリビングをもっていく必要はありません。

 

中庭を介しているので、、隣家との距離が近くても、

防犯性やプライバシー性も確保しつつ、採光をとることができます。

 

つまり、隣家や南面に大きな空白地帯を作らなくていいので、

土地は「中庭無し」より狭くて済みます。

 

さらに、「中庭ありの家」は、直射光はもちろん、

中庭から取り入れた光は壁を反射して室内へ

やさしい光として天空光を取り入れることができます。

 

もちろん、周辺環境の目線を気にしなくてもいいので、

カーテンレスな暮らしも実現可能です。

 

こうしてみると、中庭はとても魅力的ですよね。

 

そこで、最初のお話しに戻りますが、中庭のある平屋を建てるには、

一体どれくらいの土地の広さが必要なのか。

 

目安ですが、中庭が有りと、無しでは、10坪は広さが違ってきます。

 

仮に、延床面積27坪の3LDKの平屋を建てるとしたら、

「中庭がある家」の場合、土地の広さとしては、最低限

50坪もあれば平屋の建築は可能です。

 

但し、「中庭がない家」の場合、土地の広さは、それよりも10坪程度広い最低でも60坪ぐらい広さが欲しいところです。

 

これを土地の値段で考えると、坪単価が50万円のエリアだとしたら、

10坪×坪60万円=600万円前後違ってくるということになります。

 

住宅ローンでいうと、借入期間35年間、借入金利0.5%の場合、

月々に返済額が、約15,500円ほど高くなります。

 

さらに固定資産税や維持メンテナンスの出費も多くなります。

 

 

土地の広さの違いはエクステリア工事代にも影響

 

また「中庭」の有無による土地の広さの違いは、

土地代だけの問題だけでなく、

エクステリア費用にも大きな影響を与えます。

 

「中庭がない家」は、開放的な場所に庭があるので、

その分、プライバシー性や防犯性を確保するためには、

エクステリア工事の際に目隠し等のフェンス工事などを

行わなくてはなりません。

 

一方、「中庭がある家」は、庭が建物などにより四方を囲まれているため、

中庭からの採光を確保するだけでなく、中庭をアウトドアリビングとして活用しても、

プライバシー性や防犯性を確保することができ、人目を気にしなくていい、

「庭スペース」を最大限に有効活用することができます。

 

そんなわけで、

土地代と外構代を合計すると

ざっと700~850万円ぐらいは

差が生じるのではないでしょうか。

 

 

必要な土地面積の算出方法

 

平屋を建てるために、何坪が必要なのかの概算の広さを出す目安ですが、

「中庭がある家」の場合、

建物面積+「中庭」面積+通路部分の余白10坪(家の周囲の通路)+駐車場面積(14.5×台数)

で求めていただけます。

 

一例ですが、「中庭のある家」の場合、

建物の延床面積が27坪で、

中庭面積が3坪(=6帖)にして、

通路部分の余白10坪(家の周囲の通路)

置きたい車の台数が2台だとしたら、

27+310+9=49坪が、最低限に必要な土地面積となります。

 

他方、「中庭がない家」にする場合、中庭はありませんが、

採光を取ったり、プライバシー性や防犯性を確保するために、

通路部分の余白となる土地が最低でも20坪程度は欲しいので、

27+1020=57坪は

最低限に必要な土地面積となります。

 

いかがでしたか?

 

これはあくまで目安なので、

常にこの計算通りで家づくりの計画が進むかというと、

必ずしもそうではありませんが、

とはいえ、どんな平屋を建てるかで、

どのくらいの土地の広さがいり、土地のどの程度の予算が

必要なのかは想像しやすいかと思います。

 

これから土地探しをされる方は、

ぜひこれを参考に土地探しを進めていただけたらと思います。