土地・建物の予算の出し方5

前回までは、平屋を建てるために必要な建物の面積の算出方法と、
その平屋を建てるのにどのくらいの広さの土地が求められるのかという
敷地面積の出し方についてお話しをしてきました。
「次に家を建てるなら、絶対に平屋だ!」と検討している方にとっては
ある程度具体的な金額や、土地の大きさがわかってきたのではないでしょうか。
具体的なイメージが湧いた方はぜひ、その計画書を持って
工務店やハウスメーカーへ相談に行ってみましょう!
ご希望のプランに合わせた見積もりをや、
新たな提案をしていただけるでしょう。
というわけで今回からは、
2階建てバージョンについてお伝えしていきたいと思います。
2階建ては平屋にはなかった点も考慮しなければなりません。
それが、 階段と廊下です。
階段は必ず必要ですし、
2階に多くの部屋やといれ、バルコニーなどの動線を
増やせば増やすほど、廊下も長くなります。
では、まずは玄関から。
玄関と玄関収納に関しては
平屋と考え方が大きく変わる場所ではありません。
広さにこだわりがなければ
玄関は2帖、少し広めがいい方は3帖がよいかと思います。
そして、玄関収納に関しては
置くものが基本靴だけなら1帖、
最近流行りの土間クロークが欲しい場合は、
2〜3帖とってみましょう。
キャンプ用品やアウトドアスポーツ用品なども
充実した収納力ですっきり収納が叶います。
続いてLDKについてです。
ここに関しては平屋の時にお伝えした
ダイニングテーブルをキッチンの前に置くか横に置くか
という話しとともに、
階段をこのリビングにつくるリビング階段にするのか、
ホールから上り下りするホール階段にするのかを
考慮しなければなりません。
例えば、リビング階段にしつつ
キッチン横ダイニングにこだわるのであれば、階段スペースの込みで考えると
16帖では間違いなく狭いです。
18帖は確保した方がいいですし、家具のレイアウトによっては
18帖でも狭く感じるでしょう。
少し大きめのソファを希望されるなら20帖は欲しい。
ゆったり感が欲しいなら、さらに広くて22‐23帖は取ある方がいいでしょう。
ただ、キッチン前ダイニングなら
上記の広さから2帖ほど狭くても、レイアウトは可能です。
ただ、ホール階段にする場合は、
結局、ホールを余分に広く設計しなければいけません。
階段下のトイレや収納を活用する場合にも、
やはり最低、リビング階段の場合より
ホールは1帖は広く取る必要があるでしょう。
続いて水回りですが、
1階は以下の質問に答えていっていただければと思います。
・洗濯物はバルコニー干しですか?室内干しですか?
・トイレは0.75帖の最低限の広さや高さであればいいでしょうか?
・洗面台の広さにこだわりがあるでしょうか。
・お風呂の広さは一般的な1坪でOKですか?
ちなみにトイレは最低限なら0.75帖になります。
階段下トイレがだいたいこのようなサイズ感が多いです。
福祉用を考慮すると、横幅が広めな1.25帖〜1.5帖。
洗面台は普通サイズなら横幅900㎜の既製品がよくあります。
2ボウルが良い、あるいは広めの造作洗面カウンターがいいという方は
2000mm弱は欲しいでしょう。
脱衣室に関しては室内干しスペースも含めると、最低2帖は欲しいです。
この中に洗面台の設置は含みません。
ガス衣類乾燥機を利用する場合は、室内干しスペースはそんなに必要ではありません。
また乾燥機自体を洗濯機の上部に設置するなら、それほど大きな脱衣所は必要ないでしょう。
2階に関しては、寝室だけでなく、
トイレや洗面をつくるとしたら
これらを追加で加えて計算しないといけません。
この場合、トイレだけなら0.75 帖、
2階に洗面化粧台は、サブ洗面台になるので、900㎜巾あれば十分です。
では、今回はここまでにして、
次回は部屋の数と広さ、
そして収納の広さについて考えていきたいと思います。