機械化と人とのコミュニケーション

最近、「AI」が日に日に脚光を浴びており、いずれ多くの仕事がAIにとって変わるのではないか、なんてニュース耳にすることが多くなってきました。
AIをはじめ、いろんなモノが機械化で進んでいくことは今後十分に考えられると思います。
この住宅業界もおそらくそういう機械化が進んでいくでしょう。
ただ、この住宅住宅業界はそれでもかなり「アナログ」です。
一部ハウスメーカーがプレハブ住宅を普及させようとがんばっていましたが、結局なかなか予定通り普及せずに、いまはハウスメーカーも木造住宅や鉄骨造にもチカラを入れているほどです。
住宅現場では、木造や材料の加工など機械化でおこなっているところは一部ありますが、まだまだ職人さんが寸法を取り、他の職人さんとの仕事の取り合い箇所を相談し合い、現場を納めて行くというのが実情です。
それは、住宅と他の商品の大きな違うがあります。
一般的な商品は製作すればいまやネットと通してどこへでも販売できるのに対して、住宅は固定された土地という不動産の上に、住み人が建物を建てなければいけないのです。
土地があって、その土地にあわせた建物ということになります。
土地は世界に一つしかなく、土地の形状や高さ・勾配や適用される法規制も100の土地があれば100通りになり、同じものを繰り返しつくっていく商品のように機械的な流れ作業では建物を建てることはできません。
また、建物のご要望もそれぞれ施主様により異なるため、やはり機械化は100%していくことは難しいでしょう。
こうして職人さんの手仕事によって進められており、また家づくりのご要望をお聞きして一人ひとりにあった住宅を建てるという面から考えると、やはり大事になってくるのは、コミュニケーションです。
どんな想いを込めた家づくりなのか、なぜそういう風にしたいのか、施主様と担当者がたくさんのコミュニケーションをとることで、相互理解していき、いい家づくり進んでいくと思うのです。
また、担当者に対してだけではなく、時には現場で施主様と職人さんとがお互いに意見をぶつけ合いより良い家づくりを実現しようとコミュニケーションをとることもあります。
人それぞれの想いを形にすることはとてもある意味難しいものです。
しかし、その難題はたくさんのコミュニケーションを取ることで少しずつ少しずつ解決していくと、森田建設では考えます。
だからこそ、森田建設では年間の施工棟数を限定し、そして出会いから完成引渡しまで、一人のスタッフが担当させていただくスタイルをとっているのです。
家づくりで大切なこと。
それは、仕様や価格、会社の規模などいろんな要素があると思いますが、一番に重要なのは、たくさんのコミュニケーションを取り、納得いくたのしい家づくりを実現できるのかどうかではないでしょうか。