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積み上げ方式の間取り作成は失敗する

2018-09-25
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家を建てる際には、まずは間取り作成が基本のベースとなります。

そこが一番の重要で、それでいて楽しい作業ともなるからです。

 

一般的には間取りの考え方として、

「2LDKの間取りは欲しい」

「3LDK+納戸が欲しい」

という想定をすると思います。

そこから、さらに

「リビングは18帖は欲しい」

「主寝室は8帖は欲しい」

という風に考えがちです。

 

しかし、このように上積みしていく考え方で間取りを作成していくと、どうしても予定していた間取りよりも大きくなりがちです。

当然に延床面積が伸びれば工事費用も上がっていきます。

予算に余裕がある方なら良いのですが、多くの方は限られた予算の中で、希望を取り込んでいく必要があります。

 

そこで重要なのが、「どのように暮らしたいかを想定すること」です。

たとえば、納戸が独立して欲しいと言っていたとしても、「独立した納戸」でなければいけない理由がなければ、リビングの隅に壁付けの収納で足りるかもしれません。

 

「リビングは20帖欲しい」と言っていたとしても、「なぜ20帖必要なのか?本当に20帖も必要か?」を考えるべきです。

家族がそばにいてそれぞれの距離感が近い暮らしをしたいと望んでいるとすれば、むしろ適度にコンパクトな方が理想の暮らし方は叶うはず。

 

「子供部屋は6帖」と言っていたとしても、子供はリビングで勉強したり遊んで欲しいと親が望むのなら、子供部屋はベッドと机があれば十分で、子供部屋に6帖も必要ありません。

 

また、玄関を入ってリビングまでの動線の中で、「ホールを無しにする」という考え方だってあります。

袖壁の造作や、建具を上手く使うことで、外からの目線を遮り、「ホールの面積」削除することで、リビングを広くしたり、全体の面積を縮めることだってできます。

 

部屋は何帖、リビングは何帖と、大きさで間取りの目安を考えるのではなく、「理想とする暮らしが叶う適正なサイズや間取り」にこそ、こだわれば意外にもコンパクトだけれども使い勝手が良い家を建てることはできるものです。