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狭小地こそ遊びや無駄な空間をつくる

2019-07-15

大阪や京都など家と家が狭い間隔で建つ狭小地だと、どうしても建物の面積をいっぱいまで建てがちです。

しかし、狭小地こそ重要視したいのが、「遊びや無駄な空間」をつくることです。

 

敷地が狭い狭小地では、どうしても屋外に工夫をするよりも住宅の建物面積を広くした方が良いと考えがちです。

しかし、そうした限られた敷地こそ、外の空間を利用した「遊びや無駄な空間」が必要だと考えます。

つまり、「内と外のつながり」をつくるということです。

 

中庭やテラス、広い玄関アプローチなどは建物面積とは関係がないため一見、無駄なように思えます。

その分、家の建物の面積を広げたほうが良いと思ってしまうと思います。

 

しかし、広い屋外が建物内から見えることで、心理的にグッと広く、そして余裕のあるゆとりの空間に感じるはずです。

この空間の豊かさを生むのが「遊びや無駄な空間」なのです。

 

つまり、各部屋を大きくとったり、建物を敷地ぎりぎりまで建てるとどうしても圧迫感も生まれ、かえって狭い家に感じることにもなります。

晴れた日にはリビングから続きの庭スペースがあったり、植栽やアウトドアをたのしめる空間があると、それだけで心のゆとりが生まれます。

 

狭小地の方には、よりゆとりある空間にするために、あえて「遊びや無駄な空間」を設計に取り入れていただきたいと思います。