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エコな家を建てる

2019-10-25
注文住宅イメージ

「エコ」な住宅といっても非常に幅の広い言葉です。

自分はどんなエコを求めるのか、まずはそれをはっきりさせ、自分に必要な自分にできる「エコ住宅」を叶えることが重要になります。

風に吹かれるのか、高効率の設備を使うのか

エコとは幅の広い言葉です。

「エコな家」といっても人によってイメージは異なります。

昔の日本の家のように、自然に向かって大きく開かれ、風が家の中を抜けていくような住まいをイメージする人もいれば、太陽光発電設備を入れているからエコな家だと感じる人もいます。

高性能な二重ガラスサッシ窓に高い気密性を備え、そこに高効率のエアコンや給湯設備を入れて、エネルギー消費を抑えた家を「エコハウス」とイメージする人もいるでしょう。

まず自分にとって何がエコなのか、どういうエコを目指すのか、それをはっきりさせることが大切です。

 

まずは基本をしっかり

まずはパッシブな自然利用

エコな要素の家にはいろいろあり、

・太陽の光や熱など自然エネルギーの活用

・温熱環境を整える

・省エネ家電を使う

・高効率の給湯設備を使う

・自然素材を使い、廃棄物にもゴミにもせず、また有害なものを出さない

主に以上のような要素が考えられます。

自分が生活するにあたって何を重視したいかということによって、選択肢はいろいろあるでしょう。

しかし、まずは、エネルギーを使わずに無償で手に入る太陽や風といった自然の力を、建物の配置や窓の位置・大きさの工夫、植栽など、設計の工夫によって最大限利用し、冬は暖かく、夏は涼しい環境をつくることが大切です。

 

次に躯体の断熱・気密性能

しかし、そうやって得た温もりや涼しさも、冬にすきま風が入り込んだり、夏に屋根裏から熱気が伝わってくるようでは、快適さは保てません。

そこで次に必要になるのは、建物の断熱性能や気密性能です。

断熱材をきちんと隙間なく連続していれること。

窓も二重ガラスにして断熱性の高いものにすること。

そして外気が入るような隙間を丁寧にふさぐことが必要になります。

これだけで冬は暖かく、夏は涼しい住まいになるのです。

 

エネルギーをつくり、高効率機器で大切に使う

その上で、足りない部分を補う意味で、エアコンなども併用します。

もちろん省エネタイプです。

暮らしに欠かせない給湯も、効率のいい機器を選びたいものです。

さらに、エネルギーを使うだけでなく、家庭でつくることも考えてみたいものです。

できればそれらを太陽光発電や、マイホームでの発電によるエネルギーで動かす。

家庭で発電すると、モニターなどで発電量や消費量がリアルタイムで見れるようになります。

「使いすぎないようにしよう」

「大切に使おう」という気持ちも自然と生まれて、省エネへの見えない効果も大きいでしょう。

 

エコな家にするためのさまざまな手法

太陽の光や熱など自然エネルギーの活用

・風、雨水など、自然の力を最大限利用する

・落葉高木を南に植えて、家を日影にする(夏)

・太陽の熱をコンクリートなどに蓄熱し、それで暖を取る(冬)

・壁面や屋上を緑化して、直射日光を防ぎ(夏)、断熱性を高める(冬)

・その地域に拭く風を計算して、風が通る窓を設ける

・よしずを立てたり、庇を出して、日差しを防ぐ(夏)

・地窓と天窓を設けて、下から上に熱を逃がす

・土や植物のあるところを通ってくる風を導く

・雨水を溜めて再利用する

 

温熱環境を整える

・床・壁・天井・屋根に断熱材を暑く入れる

・窓は木製サッシ(樹脂サッシ)+二重ガラス

・窓にはカーテンやブラインドをつける

・ドアは断熱気密ドアにする

・建物の気密を強化してすきま風を防ぐ

・熱交換換気扇をつかう

 

省エネ家電を使う

・LED照明をつかう

・調光式にして、場面に応じて明かりを絞ってつかう

・センサーで、必要なときだけ照明をつける

・省エネ型のエアコンや冷蔵庫をつかう

・節水型トイレをつかう

・食器洗い乾燥機をつかう

 

高効率の給湯設備を使う

・ヒートポンプ式(エコキュート・エコジョーズなど)にする

・自宅で発電する(エネファームなど)

 

自然素材を使い、廃棄物にもゴミにもせず、また有害なものを出さない

・国産の無垢材をつかう

・天然樹脂(亜麻仁油)で木製表面保護する

・火山土やホタテ貝殻などを利用する

・古紙を原料とした断熱材(セルロースファイバー)や羊毛をつかった断熱材をつかう