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依頼先により異なる家のデザインに対する考え方

2018-05-31

家にデザインにこだわりたいという方の建築の依頼先ではどういった依頼先を想像するでしょうか。

大きく3つに分けることができると思うんです。

 

・ハウスメーカー

・設計事務所

・工務店

この3つの形態で、家のデザイン性への取り組みも大きく異なります。

そこで、それぞれの家のデザインに対する取り組みや考え方を知ることが重要な第一歩となります。

 

ハウスメーカーに依頼する場合のデザイン

まずは、ハウスメーカーは、デザイン性重視であれば、はずれるのではないでしょうか。

というのも、ハウスメーカーは何かと標準仕様ががっちりと決めていますし、正直クレームが生じるであろう工法などは取り入れたがりません。

工務店や設計事務所が新しい工法やデザインを積極的に取り入れていくチャレンジ型だとしたら、ハウスメーカーは確実性重視といった特徴です。

また、ハウスメーカーは大きな敷地に、大きな建物を建てるプランニングに長けている、というか多くの実績があり得意としていると思います。

しかし、一方で20坪・30坪・40坪くらいの比較的狭小地の土地に対しては慣れていないことも多く、デザイン性という面では弱いかもしれません。

 

設計事務所に依頼する場合のデザイン

では、設計事務所はどうでしょうか。

デザイン性の高さでは、ハウスメーカーや工務店より上だと言っていいでしょう。

その独創性は、テレビなどでもよく紹介されるなど、デザインをこだわる方にオススメの依頼先です。

設計事務所は多くは、代表の設計士の先生と、数人のアシスタントがいる程度の規模が多いと思います。

ですので、デザイン性で言うと、その設計士の先生の個性が如実にあらわれます。

やりたくないデザインは絶対にやらないというめちゃくちゃ頑固で、自分の個性を施主側に合わせるという柔軟性は乏しいと思います。

ある意味、施主の希望をかなえるというより、設計士の先生の作品に惚れて、施主が全てをおまかせする、というスタイルも多いのは実情です。

 

予算に関しても、設計料と現場管理費で数百万円は当たり前です。

但し、それだけの金額がかかるだけあって、良い設計士に出会えると、本当の理想のデザイン性が高世界に一つの家を手に入れることはできると思います。

但し、最近は建築士と手軽に出会えて設計をコンペ形式で依頼できるスタイルもありますが、しっかりとデザインを追及して取り組んでいる会社もあれば、

これは・・ひどい・・というデザインだけで設計料を取る会社もあるので、「手軽さ」だけで、手を出してしまうと失敗の元です。

 

工務店に依頼する場合のデザイン

工務店にデザインを依頼した場合はどうでしょうか?

設計事務所のようなハイグレードなデザインは、一部の会社を除き難しいでしょう。

自社にデザイナーがいたとしても、一般的なデザイン設計事務所とは比べ物にはなりませんので。

かといって、ハウスメーカーほど素材や工法に縛りがない自由度が高いのが工務店のデザイン面での良さであります。

 

ハイグレードすぎるデザインは入らないけれど、好きなインテリアや、ネットや雑誌で目にしたあんなデザインの住宅を建てたいという思いに応えることができるのが、工務店です。

もちろん、工務店でも個性的な会社によっては、ハウスメーカー並みに自由度がきかない会社があるのも事実です。

その当たりは、どの程度まで自由が利くのか、

自分達が求めている家のデザインとはどういうものなのか、

工務店により大きくカラーは異なるので、事前にホームページやブログなどで、工務店ごとの考え方を知っておくことが重要です。

 

施工実例で判断を

家のデザインに関しては、すごく個性的なデザインを求める方であればあるほど、その依頼先の施工実例を確認すべきです。

例えば設計士でも、鉄筋コンクリート造の無機質なデザインが好きな先生や、自然派大好きな先生もいます。

これまで建てられた施工実例=その依頼先の家のデザインに対する具体的な形となっているわけですので、やはりホームページや施工実例の実物見学などで確認が必要でしょう。

 

一方、そこまでハイグレードなデザインを求めていない、でも自分達の好きなデザインを形にして欲しいという場合は、ネットや雑誌などの切り抜きを使って施工実例を集めて、依頼先に提示することで、より具体的なプランや提案をもらうことができます。

 

どちらにしても、デザインは感性も関わってくるものです。

感性だけで話しをしても、お互いに共有することは難しいのが実情です。

施工実例を用意し、依頼先に提示することで、その感性を共有することが可能となります。