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子ども部屋の設計ポイント

2019-11-27
注文住宅イメージ

家は子ども達にとって遊び、学んで、日々成長していく場所であるべきです。

またすくすく育っていくので、将来を見据えた部屋作りに配慮したいもの。

そこで家づくりにおける子ども部屋の設計のポイントをご紹介していきたいと思います。

ぜひこれからご紹介するポイントを家づくりを依頼する工務店さんとお話しのテーマにしていただけたらと思います。

 

子ども部屋は孤立させず気配を感じれるように

リビング階段などで子ども達を顔を合わせやすいように

子ども部屋を設計する際は、子どもを孤立させないよう配慮したいものです。

たとえば、学校から帰宅して玄関からすぐに階段を上り2階の子ども部屋へ行ける間取りだと、子どもが帰ってきたのかどうか気づかないということもありえます。

また、ほとんど声をかけずに子どもは部屋へ入ってしまうことができます。

それを防ぐために、家族が集まるリビングから階段を上っていく「リビング階段」はオススメです。

常にリビングを経由してそれぞれが2階へ上がっていくので、気配をお互いに感じることができます。

これは一つの「安心感」になるのです。

リビングに吹抜けを設けるとさらに2階の部屋にいる子供たちの気配をより感じることができます。

最近の住宅は断熱性・気密性に優れているので、間取りが許すならぜひ吹抜けはオススメしたいものです。

 

また、リビングに家族が自然と集まる仕組みなども有効な設計手法です。

リビングの窓際に大きな窓を設けて、そこに造作カウンターを設置してみてはどうでしょうか?

開放的な窓があり、そこで勉強やパソコンなどをするとなると自然と家族が集まりやすくなります。

さらにテレビを配線をリビングだけに設けて、子ども部屋にはテレビ配線を設けないということも意外に有効です。

スマホを持つまでの小学生・中学生の間などはテレビを見たければ自然とテレビのあるリビングに家族が集まるようになります。

ちょっとした工夫ですがどの部屋にテレビがあるのか、無いのかは重要です。

 

家全体が学びの場所とする

勉強スペースをあちこち設ける

子ども達に部屋で勉強しなさいと言っても、なかなか親の思うように勉強はしてくれません。

では、どうすれば良いのか?

特に子どもが小さいうちはあっちへ行ったりこっちへ来たりするわけですから、一定の場所でのみ勉強するという考えではなく、家のあちこちに勉強する場所があるように設計で工夫してみてはいかがでしょうか。

子ども部屋で勉強できる最低限の環境は整えてあげるべきですが、子ども部屋で子どもが勉強する期間は中学生~高校生の時がピークでそんなに長くありません。

そこで、リビングの片隅に勉強コーナーのカウンターを設けたり、ダイニングテーブルの横に本棚を設けてあげたり、キッチンのウォークインパントリー内のミニカウンターを設けたり・・・

いろんな工夫ができます。

大げさなスペースはいりません、座って本を広げれるスペースがあればそれだけで良いのです。

いろんな場所で勉強できる環境があると子どもたちにも気分転換になり、また勉強を楽しむものです。

家づくりでのちょっとした工夫で子ども達が自主的に勉強する環境を整えてあげましょう。

 

子ども部屋は最低3帖あればよい

2段ベッドを使うと省スペースを実現

最近の家づくりでは「リビングは広く、寝室は狭くして、延床面積を小さく抑える」という傾向にあります。

どうしても家族全員のスペースであるリビングは広く設計するので、子ども部屋は小さくなりがち。

広くしてあげたいという思いもあるでしょうが、子ども部屋は広くなくてもある程度のプライバシー性があれば十分だと思います。

子ども部屋に必要なのは「ベッド」「机」「クローゼット収納」の3つです。

サイズでいうと最低3帖あればおさまります。

2段ベッドを使えばカプセルホテルのようではありますが4.5帖で二人分の部屋を確保することも無理ではありません。

最低限のプライバシー性は確保しつつも、いずれ育っていく子どもたちですので、無理に大きな部屋の設計はする必要はないでしょう。

 

いずれ区切るなら照明やコンセントに配慮を

成長に応じて仕切れるように

子ども達が小さい間は大部屋スタイルの子ども部屋にするというのが最近の流行のようです。

しかし、ある程度の年齢になってくると仕切ることを考えているなら、照明配線やコンセントの位置、エアコン位置はしっかりと考えたいものです。

仕切ることで、片方の部屋にはコンセントがあるが、片方の部屋にはコンセントが足りないという事態は避けたいもの。

設計段階から仕切る予定の箇所を考えて、窓サッシ、出入口建具、コンセントなど電気配線の計画はしっかりと立てておきましょう。

また、最初から仕切っている部屋を子ども達が独立後に一部屋にする予定なら、間仕切りの壁は外しやすいような構造にしておくことも有効です。

いずれにしても子ども達は成長していき、その時代に応じて部屋のスタイルも変わる可能性があることを前提に工務店に設計してもらうようにしましょう。

 

子ども部屋を仕切るタイミング

子どもが異性同士の場合は独立型を

子ども達が小さな間は大部屋スタイルで使用するのもよいでしょう。

しかし、子ども達も成長してくると部屋割りを考えることが求められます。

その部屋を仕切るタイミングは、子ども同士の性別で仕切る時期を考えると良いでしょう。

男の子と女の子のように異性同士の兄弟姉妹の場合は、小学校低学年の段階でプライバシーをある程度確保するような工夫はしてあげたいものです。

一方、男の子同士や女の子同士など同性の兄弟姉妹の場合は、小学校高学年の段階でプライバシーをある程度確保するような工夫はしてあげたいものです。

また、同性の場合は、きっちりと区切らず、可動式の家具とカーテンなどで簡易に仕切り、天井まで壁は伸ばさず一部開放したスタイルでも良いでしょう。

一方、異性の場合は天井と床をつなぐ壁をしっかり設けて間仕切ることが重要。

どちらにしても子ども部屋は造り込み過ぎず、子どもの成長に合わせて子どもの意見も取り入れた上で、仕切りなどを考えていくことが重要でしょう。